思わず世界を旅したくなる本ベスト10

ソーシャルビジネス

ソーシャルビジネスを志すうえでも、世界に目を向けることは大切です。インターネットの登場から世界は常に近くなり、今やスマホで航空券の手配や現地の宿の手配、また現地でこんな人に会いたいな、こんなものを食べたいな、などほとんど全てが簡単に実現可能になっています。でも実際にはなかなかパッと行けるわけではないですよね?

そんな近くなったけどまだ遠い海外へ「何となく行っちゃおうかな、明日とか。いやこれからすぐに」と思ってしまう本ベスト10を紹介します。

 

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1.深夜特急   / 沢木耕太郎

言わずと知れた大定番ですが、外せませんでした。インドのデリーからロンドンまでを乗合バスや路線バスなどだけで旅をする実体験を基にした紀行小説です。この本からバックパッカーが急増したと言われている程のバイブルです。僕も大学の時にバックパッカーをやっていたのですが、この本は出発前にいつも目を通していました。またこの本は旅の本としてだけではなく、途上国の貧困や格差のの場面をありのままに伝えてくれるので、そういった観点から社会問題を考えるきっかけにもなります。僕は物乞いの娼婦を買わない選択をした主人公が、その後フラットに葛藤する場面が忘れられません。

 

2.はてしない物語   / ミヒャエルエンデ

日本では映画ネバーエンディングストーリーとして有名な作品の原作小説です。ミヒャエルエンデは既に30年前程から現在のエコノミーとエコロジーの問題点を指摘していた偉大な作家です。はてしない物語は主人公のバスチアンが物語の世界に迷い込んで様々な旅をして成長していく物語ですが、その描写や独特の世界観はまるで世界を旅しているかのような気分になります。僕は20代の半ばの頃に仕事をサボって黒姫高原にあるエンデ美術館に行ってしまったことがあるのですが、人生の節目にはエンデに沢山のものを教わりました。(これが俗に言う「阿部伸之介失踪事件」です。迷惑かけた皆さんごめん)

 

3.WORLD JOURNEY / 高橋歩

アウトローの世界では有名な高橋歩さん。この人のすごいところはとにかく実行力がハンパないということです。嫁と結婚してすぐに新婚旅行が無期限世界一周とか、島をまるごとエンターテイメント島にしちゃう企画とか、とにかく破天荒です。彼の撮る写真は常に等身大の問いや幸せが投影されていて、こんな世界に一度は触れてみたいと思わせてくれます。

 

4.中国行きのスロウボート / 村上春樹

主人公の頭の中にある「異国」をめぐる連作短編集です。初めてバックパッカーとしてアジアとヨーロッパを回った時にたまたま一緒に行動していた友人から貸してもらって、刺さるというよりもじんわりと纏わり付いて離れなくなってしまった物語です。自分の居場所や自分の誇りについての物語ですが、良質のジャズを聴いているような(ジャズはよくわかりませんが)そんな気分になります。

 

5.あの空の下で  / 吉田修一

ANAの機内誌に掲載されていた連作短編集です。1話がとにかく短くてサクッと読めるのだけれど、とにかく旅がしたくなる1冊。あの日あの時あの場所に置き忘れてきた、誰もが持っている痛いけど大切なもの。そんなものを思い出させてくれて、「このままどこかに行ってしまおうかな」と思っちゃいます。

 

6.路 / 吉田修一

こちらも吉田修一作品。舞台は台湾。台湾高速鉄道が開通するまでの人間模様を巧みに描いていて、その場面場面で台湾の心象風景が映し出される物語。台湾は少し昔の日本に似ていて、何か人との壁が柔らかくて飽和していくような感覚になる国です。そしてそんな台湾の雰囲気や人や街を何とも絶妙に描写さている吉田修一はやっぱり好きなのです。絶対台湾に行きたくなりますよ。

 

7.旅をする木 / 星野道夫

自然を取り続けた写真家の、心に突き刺さる言葉たち。
「結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味を持つのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがえのないその時間である」など、旅を通して人間という存在を深く切り取ったエッセイです。
僕が映画を撮っていた時にカメラマンだった親友小林くんが何気なく貸してくれたかけがえのない本でした。

 

8.オンザロード / ジャックケルアック

世界で一番自由な場所、1960年代のアメリカ。そんな場所を縦横無尽に旅をして走り抜けていく2人の男。日々の暮らしで常識という嘘にちょっと塗れてしまっている僕らに、人間はこんなにも自由な存在だと突きつけてくれる小説です。僕は同じビート世代のブコウスキーも大好きです。

 

9.kyoko / 村上龍

映画も面白いけど、やはり村上龍は文体の精度がすごい。少女時代に自分にダンスを教えてくれたホセに会うためにトラックドライバーのキョウコはお金を貯めてニューヨークへ。ホセは重度のエイズに侵されていてキョウコのことは覚えておらず、という物語。キョウコのまっすぐな言動や、移動することへの言及が、僕らもどこかへ移動したいと思わせる作品です。ちなみに映画は高岡早紀さんが主演で、めっちゃ可愛いです。

 

10.夜想曲集 / カズオイシグロ

日の名残り、わたしを離さないで、浮世の画家、など名作の多いノーベル賞作家です。その中でお勧めなのが夜想曲集という連作短編集。ヨーロッパの街を舞台に音楽と夕暮れをめぐる物語が展開され、なんとも言えない哀愁で心が締め付けられます。街の描写も美しく、頭の中に行ったことのない街が浮かび上がります。この小説は少し大人になった皆さんが読むとより心を掴まれ、意識を持っていかれると思います。

 

まとめ

今回はど定番は深夜特急くらいで、あえて個人的なものを多く選びました。
僕は自分探しという言葉は嫌いです。何故なら自分とは他者との関係性そのものだからです。ですから、世界に旅に出ることは、まだ触れたことのない他者との関係性=自分を増やしていくことです。あなたもまだ見ぬ自分を作り出すために、今から飛行機乗っちゃえば?

というお話でした。

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