排泄予知ウェアラブルデバイス「DFree」が世界の介護を変える!

ソーシャルビジネス

少し下世話な話になりますが、「漏らしてしまった」経験はありませんか?

僕は恥ずかしながらそこそこあります……。

あれって本当に変な罪悪感に襲われて、ちょっとした自尊心の喪失になります。

これがお年を召した方々ではどうでしょうか?今まで普通にできていたことが出来なくなる、周りに迷惑をかけていることも自覚してしまう、想像しただけでも相当な精神的な負担だと思います。

これから高齢化社会がもっと進む日本や、その後の世界全体にとって「排泄」の問題はとても深刻なんです。

また、高齢者ではなくとも何らかの理由で排泄に問題を抱えている人は日本だけでも数百万人いると言われています。これが世界となるととんでもない人数になります。

[日本国内]

介護を受けている人:600万人

便意コントロールが困難な人

25~65歳:300万人

65歳以上:130万人

今回はそんな排泄を事前に予知してくれるIoTウェアラブルデバイス「DFree」を開発した株式会社トリプルダブリュージャパンをご紹介します。

◆DFree公式サイト

DFree - 排泄予測デバイス
体に装着するDFree端末とアプリで、QOLの向上へ

※画像はDFreeホームページより抜粋させていただいております。

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誰でも簡単に操作できるユーザビリティの高さ

DFree

デバイスつける→アプリにお知らせが届く

ユーザー側としては本当にこれだけの超簡単な高性能デバイスです。この「とにかくシンプル」というのが素晴らしいですね。詳しくみていきましょう。

1.お腹にDFreeを装着する 、超音波センサーが排尿排便のタイミングを予測する

DFreeをお腹に装着

お腹にDFreeを装着すると超音波のセンサーが体内の動きをモニターして分析します。排泄が近づくと最適なタイミングで予知してくれます。

2.スマホアプリが「あと●●分で出ます」とお知らせしてくれる

専用スマホアプリにお知らせ

非常にシンプルに、「現在●●パーセント溜まっているので、◯◯分後にトイレの時間ですよ~」と教えてくれます。接続はBluetoothでスマホと連動します。

3.アプリが排泄時間をデータとして記録し、より最適なタイミングを学習しお知らせする

DFreeは学習するデバイス

さらにDFreeは機械学習機能を備えたAIデバイスなので、その個人の排泄時間や傾向のデータを蓄積して学習します。使い続けるとそのユーザーに合った適切なタイミングがより正確になっていく特徴があります。

どんな人たちにニーズがあるのか?

DFreeのニーズ

高齢者や介護の方々のニーズはもちろん、夜尿症(つまりおねしょですね)に悩む子供は日本国内に70万人と言われており、そういった層での活用も考えられます。また、切迫性尿失禁や溢流性尿失禁、腹圧性尿失禁などを抱えた方々にもニーズのある商品です。

個人の需要も、医療介護施設の需要も高い商品です。

どうしてDFreeは生まれたのか?

トリプルダブリュージャパンの中西社長

代表の中西敦士氏はこう語っています。

「私自身もうんこを漏らしたことがあります。 外に出かけるのが怖いと感じるようになりました」

「自宅を出る前にわかっていれば、漏らすことはなかったのに」

アメリカにビジネス留学をしていた頃、ホームステイ先に向かう途中に中西さんは急な便意に耐えきれず漏らしてしまったのだそうです。それ以来はしばらくの間外出ができないほど尊厳が傷つけられたといいます。

この体験からDFreeのプロジェクトがスタートしました。

余談ですが、こういった誰でもが経験する可能性のあることに「ひっかかり」を感じる能力や、それを行動に移す能力の高さ、あとは恐らくものすごく中西さんの人当たりが良いこと、などがDFreeの快進撃の源なのだと感じます。

クラウドファンディングで資金調達

僕もお世話になったreadyfor で資金調達を行なっています。恐らく既に開発資金はあったのだと思いますが、DFreeはクラウドファンディングをうまく使っているなという印象です。つまり、必ず目標金額を達成できる前提を作った上で、半分は広報の手段としてクラウドファンディングを利用しています。

また製品の設計上「遊びゴコロ」がくすぐられる側面もあり、リターンも世界最先端のデバイスが届くので支援側も手を出しやすい文脈が出来上がっています。

クラウドファンディングで大きな金額を集めることの意味は、過去の蓄積という信用スコアではなく、現在から未来に向けての期待信用スコアのようなものとも言えますので、そういった活用ができるという側面もありますね。

「この投資家が1000万円出してくれました」よりも「期待してくれる人たちが1万円ずつ1000人が支援してくれました」の方が戦略的にパワーがある場面もあるという事です。

ここら辺の意識で先々を見越した上で活用するスキルはソーシャルビジネスに関わる人こそ持ち合わせる必要があると思います。

150以上の介護施設に導入、目指すは生体変化のビッグデータ化

1年ほど前のデータなので現在はもっと導入施設は増えているでしょう。

中西さんのビジョンでは、DFreeは生体の変化をデータ取得するためのツールとして捉えています。そのデータを蓄積する事で排泄以外の様々な場面でも活用され、あらゆる病気の予防につながる事業構想があるようです。

ピボットしながらも次やまたその次の段階を構想しておくことは「現在の活動の精度を上げる」ことに他なりません。

世界50カ国以上から問い合わせ殺到!

DFreeは広告宣伝を一切打っていないため、その製品力や代表の中西さんの魅力、そして事業のビジョンによって取材が絶えません。クラウドファンディングでの資金調達や、ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテストでグランプリを獲得するなど、活動そのものが宣伝になっているという理想的な状態です。

もちろん世界的なニーズに合致しているため、世界各国から問い合わせが入っており、その数は50カ国以上にのぼります。

中でも医療介護先進国であるフランスでは需要が大きく、既にフランスでの展開は決定しています。

課題先進国ニッポンと世界のマーケットニーズ

日本は世界でも類を見ない課題先進国と言われていて、その中でも他国に先駆けて訪れるのが後期高齢者時代です。

ただし、見方を変えると先駆けて課題を解決できるのも日本だと言えます。

そして日本の課題はやがて世界の課題になります。

つまり、日本の課題解決はこれからくる世界の新規マーケットに対してイニシアチブを取ることができるということです。

こういった視点を持ちながら課題解決にあたることが、ひいては大きなマーケットの先頭を走ることになり、結果的により多くの人々の手助けとなるソーシャルビジネスへと発展することになります。

まとめ

トリプルダブリュージャパンはベンチャー企業ですが、大手企業のCSV戦略や、ソーシャルセクターがビジネス手法を取り入れる際にも、「1つ先の大きな未来」を想定して現在の目の前の事を行う視点が重要です。いわゆるバックキャスティングという考え方ですね。

DFreeは僕ら若い世代にとっても人ごとではありません。親の介護問題は今後若い人たちにとっても課題だからです。

(個人的にはバックキャスティングとその逆のフォアキャスティングは、場合や段階において両方の思考を往復する使い方がベターだと思います)

身近な事に「問い」を持つことは大切だなぁ、と中西さんのインタビューなどをみてつくづく思いました。

というお話でした。

◆DFree公式サイト

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DFree - 排泄予測デバイス
体に装着するDFree端末とアプリで、QOLの向上へ

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