仮想通貨を支える公開鍵暗号方式とは何か?

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ビットコインなどの仮想通貨(暗号通貨)を送金する際には、「秘密鍵」と「公開鍵」という暗号鍵を用いた「公開鍵暗号方式」という方式が使われています。

 

公開鍵暗号方式って何でしょうか?それにはまずその前の技術として使われていた「共通鍵暗号方式」の理解から始めた方が早いと思います。

 

  • 永遠に鍵をかけ続ける共通鍵暗号方式

 

皆さんは普段家の鍵はどうしていますか?持ち歩くことはもちろんですが、家族にしか分からない(と思われている)場所に隠してたことってありませんでしたか?例えば植木鉢の下とか、郵便受けの中とか。では、郵便受けの中に入れた場合、その郵便受けはどうしてましたか?ダイヤル式ならダイヤルでロックしますよね?

 

ネットワークを使って業務上大切な情報などをメールしたりするとき、特に個人情報などをやり取りする場合などは「暗号化」をしなければなりません。箱に重要なものを入れて、鍵をかけて渡すイメージです。

 

例えば

 

①AさんがBさんに「好きです」という文章を送るとします。

外部に洩れちゃったら恥ずかしい!ですよね。そこで

②「好きです」を暗号化して送り、更にそれを開けるための鍵を送ります。

 

あー安心。。。。。ではない!ですよね?

その鍵も盗まれちゃったら文章開けられちゃうじゃないですか?

 

つまりこの方式では、永遠に鍵をかけ続けなければならなくなり、リスクは永遠に回避できません。双方が同じ鍵を使う共通鍵暗号方式では、「安全な鍵の受け渡し」が常にリスクにさらされている状態にあります。

 

 

  • 閉める鍵と、開ける鍵を別々にしちゃえばいいじゃん!

 

そこで登場したのが「公開鍵暗号方式」です。

1960年代にイギリスの政府通信本部の暗号学者ジェームズ・エリスが提案しました。政府通信本部は、第2次世界大戦中、アラン・チューリングなどが在籍し、ヒトラーの暗号「エニグマ」の解読に成功したブレッチリー・パークを継承した機関です。余談ですが映画「イミテーションゲーム」はカンバーバッチの演技も素晴らしく結構面白いです。

 

公開鍵暗号方式は特定の人だけが知っている「秘密鍵(シークレットキー)」と外部に公開している「公開鍵(パブリックキー)」という暗号鍵がペアで使われます。

 

先ほどの例にすると

 

①まずBさんからAさんに鍵(公開鍵)を送ります

②Aさんはその公開鍵で「好きです」をロックしてBさんへ送り返します

③Bさんは自分しかしらない鍵(秘密鍵)で暗号を解いて文章が読めます。

 

公開鍵で暗号化された内容は秘密鍵を持っているBさんだけしか閲覧することができませんからめっちゃ安心、というわけです。これが公開鍵暗号方式です。頭いいですよね~。

 

 

  • 仮想通貨(暗号通貨)の公開鍵暗号方式の利用

 

誰かにビットコインなどを送金する場合、送金者が自分の秘密鍵を使って「電子署名」をすることで送金処理を実行できます。銀行における本人確認やATMのキャッシュカードとパスワード、みたいなものですね。

 

送信先を指定する際には、送信先が公開している公開鍵を使って生成されるアドレスを使います。これは振込先の口座番号、みたいなものです、

 

例えば、AさんがBさんへ1BTC送金したい場合、Aさんは「1BTCをBさんのアドレスへ送ります」という内容に自分の秘密鍵で電子署名を行います。この電子署名で初めて送金処理をすることができるようになります。Bさんは無事に1BTCを受け取ることができます。

 

つまり、「秘密鍵」が誰かに知られてしまうととんでもないことになります。

「秘密鍵を知っている=所有権がある」の図式なので、この秘密鍵自体を盗まれてしまうと所有している仮想通貨ががっつり盗まれるリスクもありますので注意が必要ですね。

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